FMV-K600改造 - Tattuの備忘Log

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FMV-K600改造

(2010/11/03) 更新
作業開始 / トラブル発生 / 電源を分解 / 生還 / 結果

※今回の改造は途中で予期せぬトラブルがありました。
この話を載せる予定はありませんでしたが、一連の作業の記録ということで載せます。


今回改造したFMV-K600というのは、画面とパソコンが一緒になっている所謂一体型PCというもの。
分解するのも一苦労で、画面を傷つけないように気をつけなければなりません。

ちなみにこのパソコンは、遠くに住んでいる友人に譲ったもので、
今回、点検を含め改造しようと思い、送ってもらいました。
改造といっても、メモリ増設、HDDの交換、CPUの交換だけで、そんなに難しいものではありません。

作業はすんなりいくかのように思いましたが、途中で色々なことがあり、いろいろと学ばせて貰いました。
予定では、届いたその日に全ての作業が済む予定でしたが、”色々”の部分が一番長い作業で、
結局OS&ソフトのインストールが完了するまでに丸1日かかりました。

作業開始


さて、友人とメールでやり取りしてから数日後、パソコンが届きました。
外が寒かったためか、結露をかいていたので、表面を軽く拭いてから、製品情報サイトにあったマニュアルを参考に分解。
みるみるうちに鎧が剥がされていきます。

分解すると、ホコリの固まりがわんさか。ずっと開けていないのならば無理もありません。
内部の方はまだ水滴がついていて、拭き取りながら内部の清掃と点検をしました。
マザーボードの電池もついでに替えておき、いよいよ改造に取りかかります。

改造する箇所は、CPU・メモリ・HDDの3点。「改造」といっても載せ替えるだけです。
CPUは動かなくなったパソコンから、メモリは通販にて1000円ほどのメモリ、HDDは新品のUltraATA接続のを通販で何とかGET。
いつの間にか新品のUltraATA接続のハードディスクがほとんど無くなっていてびっくり。SerialATA接続ばかりです。

マザーボードの構造自体は、デスクトップ機と殆ど同じで、パーツの取り付けには苦労しませんでした。
とりあえずまずはCPU、メモリを換え、動作確認。
確認する前に、安全のためにハードディスクを取り外し、パソコンの電源をON。 
ここからが地獄でした。

あれ・・?電源が入らない・・?

故障させたか・・? やばい!

トラブル発生


コンセント側のスイッチを確かめ、ケーブルも確かめたり交換したけど電源が全く入らず。嘘だろ~
マザーボード上のコンデンサーなども異常なく、電源もパチッと音がしているようで生きている・・?
ここまでで作業時間2時間程度。

と、マザーボード上にジャンパピンを発見。ひとつずらすと、コンセントを刺した瞬間に電源ONで画面が暗いまま。
電源はとりあえず生きていることが解り、パソコン側のスイッチで電源を切り、再度入れようとすると電源OFFのままでつかず。

ジャンパピンを外すと、今度はONOFFは出来るものの、やはり画面はつかず。
元あった位置に戻すと全くつかず。

他の場所にもジャンパピンがあったのでやってみても結果は同じ。
交換した部品が悪いのかもしれないので、戻しても結果は同じ。

ジャンパピンを一通り試し終わり、作業開始から4時間。
状況はつかめてきて、ジャンパピンを電源が入る位置にして、ハードディスクも接続。
電源が入った後に、タイミングよくCDドライブとハードディスクのランプが点滅し、短時間で再起動しているような状態。
となると、電気は通っているけど電源が不安定という結論に。電源の中に溜まっているほこりが原因かもしれない。
電源を変えようにも、やはり一体型。特殊な電源を使っているようで、オークションにも出回っていない。

勘のいい人なら最初の「結露」や「水滴」の文字の時点で先は読めそうでしょうが、
結露をかいているのならば、電源を入れる前に半日~1日くらい放置するのが普通です。

いままで結露によって今回の様な事態が起きた事はなかったので、この時点ではどうして良いか解らず。
いつもは届いてから1時間も経たないで電源を入れたりします。駄目な例です。

やはり1日以上放っておくべきだったかと今更後悔。
万が一、何かあったら代替のPCを送る予定ではいましたが、パーツ代や自分のせいで壊してしまったということを考えるとなんかやりきれない。
とりあえず現時点では電源が怪しいので、

試しに電源も分解してみよう!

というわけで、恥を承知で、電機関連に詳しい方に電話でこれまでの経緯を話しました。

すると、電源が正しく入らないという原因は、自分が考えていたことと同じで、ホコリがたまっているからかもという答えが。
さらに、結露をかいてたという事で、電源内に溜まっているホコリに水分が含まれている可能性があるとのこと。

さすがにこの時点で5時間経っているから大丈夫だと思っていたけど、それには気づきませんでした。
電源の中身自体は露出していなく、乾きづらい状態なので、中に溜まっているホコリに水分が含まれている可能性は十分にあるわけです。

分解も簡単に出来そうなので、自己責任&危険を承知の上で作業方法について聞き、電話を切りました。

今となれば、電源内のホコリが取れて良かったのかも解りませんが、通常では考えられない行動。
ちょっとした体験にはなりましたが、今考えたら恐ろしいです。

万全の対策をとっても電源の分解は危険がつきもの。
詳しい方や、覚悟が出来ている人以外は真似をしようとは思わないでください。


放電については、アダプタ類を外してから最低でも一晩おいてからとのこと。
万が一高圧電流にふれたときのことを考え、ゴム手袋。
あとは覚悟。これは言ってなかったかな

しかし、聞いておいて結局ゴム手袋しか守っていません。即作業開始です。

急遽!電源を分解


ここで初めて上面から見た分解図。作業してから翌日に撮影したものですが。


まず、マザーボード上の電源コネクタを抜き、左の電源を覆っている金属の部品をねじで外し・・
と、いきなり危険な部品が。金属の部品の下に、インバータと書いてある高圧部品が2個あります。
これには触れないように金属部品を引き上げ、インバータの間にある、電源から出ているケーブルを抜く。

電源をパソコン右側にうまいこと引き上げ、電源のネジを外してケースをずらすと電源内部がお出迎え。
ゴム手袋をしていても短時間しか放電していないと言うこともあり、やはり怖い。
触れないように息をフ~ッと吹きかけ、ホコリの固まりが出たのを確認しつつ、異常がないか目視で点検をして作業終了。

まさに人間式エアーダスター。
ほこりが溜まっているならば息を吹きかけるよりは、エアーダスターがあれば吹きかけた方が良いです。
基板に息がかかると、基板が劣化する恐れがあります。

ついでに電源ファン側のネジを開け、ファンを軽く拭いておきました。
半田付けされていて、引っ張り過ぎないように注意しながら作業しました。

ネジを仮止めし、スイッチON。 やはりパソコン側はOFF
とりあえず一旦あきらめ、自分もすっかり電源をOFFに。
その前に、パソコンの内部電池を抜いてから寝ることにしました。

生還


そして翌日の朝、といっても今朝。ここまでで12時間以上経過。起動している夢まで見ましたよ。
改めて電源を分解し、隅々まで目視で確かめてから組み込み、電源をON
とその前に、内部電池を戻してON

するとなんと起動するじゃありませんか!
ジャンパを確認したところ、全くうんともすんとも言わなかった初期状態の位置に。OFFも出来ます。

しかし、細かな再起動もしていない様子ですが、やはり画面は暗いままでBIOSが起動せず。

状態はだいぶ良い感じなので、とりあえずジャンパを動かして起動。
するとなんとFUJITSUのロゴが表示されるではありませんか。
元に戻すと、完璧に直りました。

とりあえず、1つずつパーツを確かめることに。まずメモリを替えて起動。ちゃんと認識しました。


続いてCPU。あっさり認識しました。


元から付いていたハードディスク内のデータはすでにバッグアップしたので、
試しにハードディスクを接続し、OSが起動するか確認したところ、OSも起動し、交換したCPUやメモリもしっかり認識。大万歳です。

あとはメモリテストをして、新しいハードディスクにOSを入れるだけ。エラーは出ませんでした。


結果


しかしとんだ災難でした。
原因は恐らく結露とホコリという悪条件が合わさったことで、基板上のホコリが湿気を帯びて、保護回路が働いたのだと思います。
しかも最後の最後にジャンパピンをいじっていたため、電源がうまく入りませんでした。
寝る前に内部電池を抜いて、完全に放電させたのもよかったのかもしれませんが、
やはり、トータルで半日以上置いておいたのが一番よかったのだと思います。

今度からは、今回の宅配便で届いた荷物のように、寒いところから暖かいところに移動した機械を即いじらないように気をつけます。
長年使用しているものだと、今回のパソコンみたくホコリが水滴を吸ってしまうので特に注意が必要。

しかしよく考えてみれば危ないことをしました。
数日放置ならまだしも、1日も経たないうちに電源を分解したりと一歩間違えれば死に至ります。
二度と電源を開けることがないことを祈ります。(しかしこの後壊れた電源ですが、何回も開けていたりします;;)

ちなみに、パーツ変更前と変更後はこんな感じです。
結露さえ無ければもっとスムーズに作業が進んだと思いますが、
結局この記事を書いている時点で無事セットアップや動作確認が終わっているので良しとします。

変更前
CPU:Celeron(Willamette) 1.7GHz 1.75V Socket478
メモリ:256MB×1
HDD:40GB Western Digital
OS:Windows2000 SP4

変更後
CPU:Celeron(NorthWood) 2.4GHz 1.25V-1.525V  Socket478
メモリ:256MB×2=512MB
HDD:80GB Seagate
OS:WindowsXP SP3

交換前のCPUの温度はみていませんが、通常で52度、負担をかけると68度まであがりますが、ファンが回りそれ以上にはなりませんでした。

HDDの温度も、交換前はセンサーが搭載されて無く、確認出来ませんでしたが、
交換後に確認すると、デフラグ後も43度と、50度まではいっていませんでした。

マザーボード自体も35度と意外に低かったです。

ハードディスクを交換後、キーンとする音も無くなり、若干快適になりました。
内部のチェックや清掃もしたので、これで画面がだめになるまでは当分使えそうです。
自分のせいで壊さなくて良かった。この後、友人宅へ返送しました。


追記(2010年11月1日)


この改造(増設)を行ってからもうすぐ2年。とりあえず今のところ動いているようです。
が、寒いときに電源をつけると、電源のファンから異音がするということを修理から1週間ほど経った頃に聞きました。
実は、修理前にも話は聞いていましたが、こちらでテストしたところ確認できず、送ってもらった動画で異音がするのを確認しました。
製造されてから大分経つので、ファンのグリス切れという事も考えられますが、また修理して・・だと送料もかかるので、
取り敢えず、部屋を暖めてもらってから使ってもらう事にしています。でも不便だし、スペック的にもそろそろ替え時かもしれません。